医学の進歩とピルの歴史

医学の進歩とピルの歴史は、経口避妊薬としてのピルに対する個々の考え方の違いから来る論争の歴史とも捉える事が出来ます。
最初のピルが避妊薬としての認可を得るのは1950年のアメリカでの事ですが、ホルモンバランスを変化させるピルの副作用の可能性は当時から指摘されており、避妊において人工中絶とピル服用のどちらを優位と見るかについては専門家の間にも意見が別れるようになりました。
その為、ピルの普及については国によって速度の違いを見せる事になります。
日本はピルの解禁については非常に慎重な姿勢を取った事から強い規制を敷いており、その解禁は1999年まで時を待つ事になります。
この頃、医学の進歩に伴って第3世代と呼ばれるこれまでとは違うホルモンを使用したピルが開発されています。
しかし第3世代のピルについては、それまでの物よりも副作用としての血栓症のリスクが高いとの研究結果が出ます。
後にこの研究は調査内容の問題が指摘された事によって否定されますが、日本においては解禁の時期に跨って重なった事から、現在でも第3世代のピルの販売は製薬会社側の意向もあって見送られています。
つまり現在でも製品販売のラインナップにおいて、論争の名残を見る事が出来る訳です。